2019年10月13日日曜日

地球温暖化し台風は巨大化・数が増えるはウソ!


大きな台風19号が日本を襲い、広い範囲で被害が発生しています

全国的に川の氾濫や決壊があって、浸水被害が広範囲に起こっています



現時点で死者は14人にのぼっているとのことです

亡くなられた方のご冥福を祈りますと共に、被災された方々には心からお見舞い申しあげます

今回の台風に関して、昨日は地球温暖化の話をしましたので、台風と温暖化の話しもしておきたいと思います

今回の台風19号は上陸時には中心気圧955hPaの勢力でした

世間では地球が温暖化し、そのため大型の台風が発生するようになって、数も増加していくといって人々に危機感を抱かせているところがあります

たしかに地球が温暖化傾向にあるのは事実なのでしょう

しかし温暖化していくと巨大な台風が増えるというのは、実はウソなのです

気象庁の多数の高解像度温暖化シミュレーションによる予測によって、温暖化すればむしろ台風の数は減少し、勢力の大きなものも減っていくのが分かっています

みなさんは気温が上がったら、台風も勢力が大きくなり、年々危険が増していくように言われたら、おそらくそう信じてしまっているでしょう

ですが実際には気温が上がると、台風は減っていくのです

その理屈を述べてみます

まず台風というのは、大気中の水蒸気が不安定な状態であるほど発達していくと言われます

水蒸気の量が多い地域があったり、少ない地域があったりして、温度差のある周りを台風が通過していくと発達していくわけです

しかし地球温暖化が進むと、海水が蒸発する量が増えますので、水蒸気の量は増えていきます

水蒸気の量が増えていき、大気の温度差が減ってくと、台風は発達することなく、その数が減っていくのです

世界の平均気温が現在より3℃程度上昇した場合は、世界の熱帯低気圧の年間発生数は現在より33%減少すると予測されています

さらに地球全体では最大風速が59m/s以上の猛烈な台風の数は、13%減少するとの結果が出ています

世界的に見れば温暖化すればむしろ台風は勢力が弱まり、数も減っていくのです

ただし地域によって大型台風の発生が増えるところと、減っていく所があります

日本近海では発生する可能性は高まると予想されています

これをもとにテレビなどでは温暖化すると台風の危機が高まるようなことを言っているのでしょう

しかし日本に来る台風の多くは、もっと南の海上で発生したものが、北上して日本に上陸してきました

そうした今まで日本を襲っていた台風の発生では、温暖化により減少していくと予測されているのです

また強い台風の発生頻度は日本の近海で増えますが、一般的な台風の頻度は減っていくとされています


実際に日本に上陸した台風の状況を見てみましょう

以下は気象庁が出した中心気圧が低い台風 (統計期間:1951年~2019年第12号まで)の歴代記録です

1位 925hPa 1961年09月16日 第2室戸台風
2位 929hPa 1959年09月26日 伊勢湾台風
3位 930hPa 1993年09月03日
4位 935hPa 1951年10月14日
5位 940hPa 1991年09月27日
5位 940hPa 1971年08月29日
5位 940hPa 1965年09月10日
5位 940hPa 1964年09月24日
5位 940hPa 1955年09月29日
5位 940hPa 1954年08月18日

中心気圧が低いというのは、それだけ勢力の強い台風という事になります

統計を始めた50年代が最も多く、4つの台風が歴代トップテンに入っています

次に多いのが、次の年代である60年代で、3つの台風がランクインしています

このように統計を見てみると、実際に強い台風は過去が最も多く、段々と減っていっているのがわかります

温暖化は危険危険と叫んでいる人たちがいますが、こうした嘘には騙されないようにする知識を持っていないといけません

関連記事


1 件のコメント:

  1. 地球温暖化についてとても勉強させて貰いました。具体的な数値まで出して頂けるととても分かりやすく納得です。ありがとうございました。
    これに限らずですが、常識と思われていることほど疑問を投げ掛けねばならないかもしれませんね。

    返信削除