2021年1月29日金曜日

バイデン政権の対中「戦略的忍耐」の意味



米ホワイトハウスのサキ報道官は、中国について「われわれは戦略的な忍耐を持ってこの問題に取り組みたい」と述べています

これはオバマ政権下で北朝鮮に対して「戦略的忍耐」と言っていたのと同じ意味でしょう

「戦略的忍耐」というのは難しい言葉ですが、分かりやすく通訳すると「何もしない」という意味です

オバマ大統領は、北朝鮮が核兵器開発やミサイル開発に進むのを黙って見過ごし、結果的に核保有国として黙認する態度に出ました

このように何も出来ずに手をこまねいている事を、かっこいい言い方をすると「戦略的忍耐」と言っています

中国については、米国では共和党だけでなく、民主党の議員からも批判の声は高まっています

トランプ元大統領も中国に厳しい姿勢で臨みましたが、両院もそれを後押しするような対中批判の姿勢がありました

もちろん議員だけでなく、米国民の感情としても、中国の姿勢について批判的な思いが多くなっています

ウイグルでの人選弾圧や、香港での民主活動の弾圧を見て、米国民の対中感情は悪化しています

そのためバイデン政権になっても、表向きは中国に対して批判的な姿勢を見せています

ポンペオ元国務長官は退任前に、中国によるウイグル人弾圧を、ジェノサイドと認定するとしましたが、新政権もその認識を引き継ぐように発言しています

米民主党政権内にも、中国に対する批判の思いは高いはずです

しかし、肝心のバイデン氏も副大統領ハリス氏も、中国については親中の人物でしょう

本心では中国には甘くしたいと思っていますが、世論や同じ民主党議員からの声もありますので、表向きは批判する姿勢を見せています

表向き批判しながら、実際には中国の動きを容認していく事を「戦略的忍耐」と表現しています

日本も中国に対して融和的な姿勢を見せていますが、いずれ代償は高くつきます

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1 件のコメント:

  1. バイデンもハリスも中共とお金を通じて深い関係でしょうから甘くするという構図はわかりますが、日本はただ単に良いように乗せられて騙されているだけ。どうして日本人は気づかないのかなー。親や学校、マスゴミこぞって真実から目をそらす様に仕向けているからね。
    中国といつかわかり合える日が来るなんて事は絶対にない!

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