2019年11月24日日曜日

中国を増長させた日本の失敗


かつて日本政府は中国を助け、そのため現在の中国による脅威を増長させる結果となってしまい、今また同じような過ちを繰り返そうとしています

ちょうど三十年前に、中国では民主化を求める若者たちが天安門広場に集まり、デモを行っていましたが、そこに政府軍が突入し、戦車でひき殺すなどして多くの死者をだす事件が起こりました

これを六四天安門事件と言います

そして三十年後の現在、奇しくも今度は香港で民主化を求めるデモが熱を帯びています

六四天安門事件が起こった後に、中国は欧米諸国から批判され、経済制裁などをされて苦しい立場にいました

しかしそれを日本政府は「中国を孤立させてはいけない」という名目で、経済支援であるODAをいち早く再開しました

さらに先日も述べましたように、1992年には日本の天皇陛下が訪中される事となり、中国は日本の力添えがあって、国際批判を乗り越えていまの発展へとつながります

中国に天皇陛下を利用させる危機

中国は天皇陛下を政治利用して、国際社会に戻っていったといえます

もちろんそれを支持した時の日本政府があったわけです

それによってどうなったかと言うと、日本はバブル崩壊もあって、今に続く長期不況に突入し、一方の中国は驚異的な発展を遂げて、いま世界の脅威となっているのです

日本の不況と、中国の発展は別物ではなく、反比例して起こっています

いってみれば日本は自国の経済を捨てて、中国を助けてあげたと言えます

イタリア・ルネッサンス期の政治思想家のニッコロ・マキャベリは「君主論」でこう言っています

「隣国を援助する国は滅びる」

まさにマキャベリの指摘したように、ODAなどで中国を支援した日本は、かの国が増長する事を助け、いま危機に瀕しているのです

マキャベリはさらに以下のようにも語っています

「次の二つのことは、絶対に軽視してはならない。

第一は、忍耐と寛容をもってすれば、人間の敵意といえども溶解できるなどと、思ってはならない。

第二は、報酬や援助を与えれば、敵対関係すらも好転させうると、思ってはいけない。」

ODAを行い、欧米から批判を受け危機に瀕していた中国を助けた日本に対して、中国はどうでたでしょうか?

中国では天安門事件以降から反日教育がより強化されていき、日本に対する反発を高めていったのです

日本は支援をしていって助けてあげて、見返りに恨みを買っているのです

普段は反日を訴えながら、困ったときには日本に頼るのは中国だけでなく、韓国も一緒です

天安門事件から30年を過ぎた現在でも、日本は中国の借金を肩に相手国を奴隷のように扱う”一帯一路”への支援を表明し、さらに来年春には、習近平を国賓として招こうとしています

このブログでは何度もその間違いを指摘していますが、習近平を国賓として招くことで、日本は中国の行っている人権弾圧や新植民地主義を認めたことになって、中国をさらに増長させることとなります

ふたたびかつてと同じような過ちを繰り返そうとしているのです

もういい加減同じ過ちは繰り返さないようにしなくてはなりません

4 件のコメント:

  1. 中国を助けることによって日本政府はどんな見返りを期待したのでしょうか。

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  2. 日本人は基本的に善良なんでしょうけど。
    敗戦後、豊かになって見せびらかしたかったんだと思います。
    浅はかですね、見栄っ張りということになりますか。

    お金を見せびらかしても誰も尊敬しませんよね。ただ盗られるだけで。

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  3. 一部の良識ある議員達は間違いを指摘していますが、その中の誰かが総理大臣に就いてもらうしかないのでしょうか。

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  4. いい人に思われたい心を満たす見返りを得たのでしょう

    間違いを指摘する議員がトップに立たれるか、彼らの意見を聞くようなリーダーが現れるかですね

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