2021年2月1日月曜日

揺れ動く国際情勢|ミャンマー軍事クーデター、ロシア反プーチンデモ


今朝、ミャンマーのアウンサンスーチー女史ら政府要人が軍によって拘束されたと報道が流れました

実質的な軍のクーデターでしょう

軍事政権が長いこと続いていたミャンマーでしたが、国際世論の批判もあって、制裁解除と引き換えに徐々に民主化する流れがありました

昨年11月には軍人に設けられていた議会の枠が無くなった総選挙が行われ、スー・チー率いる国民民主同盟(NLD)が、上院下院とも圧勝をしました

そこで今日の2月1日から議会が開かれる事になっていた矢先に、今回の出来事が発生しています

この民主化していったミャンマーには、「東南アジア最後のフロンティア」として各国から投資が流れていきました

その中でも群を抜いて投資していたのが中国です

今回の動きの背後にも、中国の影響もあるのではないかと思われます

もしも先進国からクーデターとして制裁がなされれば、ミャンマーは中国寄りに動きますので、それで厳しい制裁には動かないだろうという読みがあるのかも知れません

ミャンマーの背後には中国がついていますので、強気の姿勢を見せているものと言えます

もう一つの国際情勢で大きな動きとして、ロシアでプーチン大統領への大規模な抗議デモが起こっています

反体制派の指導者ナワリヌイ氏がプーチン大統領の巨大な宮殿と称される別荘を動画で公開していました

建設費用は推定で1400億円とも言われる凄いものです

動画を公開したナワリヌイ氏は、飛行機に乗っている時に意識不明になり、緊急着陸しドイツで治療を受けて一命を取り留めました

この時に欧州各国で血液検査をしたのですが、その結果、「ノビチョク」が検出されたと発表されます

「ノビチョク」はロシア軍が開発した化学兵器で、要人暗殺などに利用されてきたと言われています

ナワリヌイ氏は回復して1月18日にロシアに戻ったのですが、そこで逮捕されます

今回のデモは、このナワリヌイ氏を釈放しろという抗議から始まっています

もともとプーチン大統領は、ロシアではクリーンな政治家というイメージを持たれていたので、今回の様な贅沢の限りを尽くしたような別荘を持っていると知られて、評価が落ちてしまいました

このように国際政治であわただしい動きが出てきています

武漢肺炎の流行で各国が政情不安になっている事もあるかも知れません

今後も国際社会で驚くような動きが起こる恐れがりますので、目が離せない展開が続きそうです

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2 件のコメント:

  1. ミャンマーでクーデターが起こって国境も封鎖して物流がストップしているというのに、隣国タイの株価は上昇して引けてます。
    互いにクーデター慣れしてるだけに、相場に大した影響も及ぼさないようです。
    「出る杭は打たれる」は何も日本に限ったことではありません。
    新興勢力が台頭すると既得権益層がクーデターを起こして潰しにかかる。
    ミャンマーもタイも似たようなものではないでしょうか。
    もっとも、アウンサン親子は日本に対して背信や不義理ばかりを働いてきた連中ですし、クーデターで潰されてもザマーミロとしか思えませんけどね。
    中央政府もワ州も共に中国との関係が強いのは今に始まったことではないし、今さら日本が投資や外交を強化しようとしてもアウンサン親子同様に不義理を働くだろうから、日本政府はこの国にあまり深入りしない方が良いんじゃないでしょうか。
    東南アジア諸国にとって日本とは筋を通すべき相手ではなく、裏切っても大丈夫な金づるという相手でしかないですから。
    東南アジア諸国で政経を牛耳っているのは華人であることをお忘れなく。
    日本や日本人よりも同胞との繋がりが大事なんですよ。

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  2. 洪さん、世界では一体何が起こっているのですか?
    アメリカの選挙といい、ミャンマーのクーデター、ロシアとドイツのデモ...理由は異なりますが連続での混乱。そして散見するのが、極右がやっている、右派が悪いというような報道。
    なんかどうもおかしい、と思うのは私だけでしょうか?根本はもしかして...同じ??

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