2020年8月8日土曜日

コロナで先祖返りしつつある日本


コロナの感染拡大を受けて、日本でも移動自粛などがまた要望が高まってきます



政府ではGO TO トラベルで旅行を推奨しているにも関わらず、お盆で多くの人が大都市から地方に寄生するのを自粛させる様な動きもあります

都知事も今年の夏は自粛するように言っていますし、地方の都市でも都会から人が来るのを嫌がっています

大都市で感染が広まっているので、自分の住む土地に来て広めないで欲しいという事でしょう

まるで昔の関所が復活しつつあるように感じます

関所というのは交通の要所に荷物や人の往来を取り締まるために設けられた場所です

日本では奈良時代頃からあったようで、おもに通行料を取るために各地に関所が設けられていました

これは現代で言う高速道路や橋を渡る時の通行料金のようなものでしょう

関所がたくさん出来ていたため、商売の邪魔になっていたので、戦国時代になると織田信長などの戦国大名が廃止していく動きをみせます

江戸時代に入ると、治安維持を目的とした関所が設けられていきます

江戸時代はおもに江戸を守るために関所が設けられたわけですが、現代はむしろ江戸=東京から地方へ行く人の往来を止める見えない関所が出来つつあるようです

そうして他所者を排除するような流れが出てきて、人の動きを止めるようになってきています

人間の往来が減少してくると、経済も縮小していきます

地方には他所からの観光客で商売をしていることろも多いですが、人の流れを止めるとそうした所は壊滅していきます

ウイルスがすぐに止むのであれば、一時的にストップして封鎖し、無くなれば再開すればいいのですが、現実にはウイルスとはまだまだ先の長い付き合いになります

長期戦を覚悟しておくように何度もお伝えしていましたが、実際に多くの人が考えていたよりずっと長引いているでしょう

いま日本やヨーロッパでも第二波が来つつありますが、まだコロナはすぐには終息せず、長期戦になっていきます

こうした状況で人の流れをストップしていると、経済は破壊されていきます

特に観光客を当てにしていたところなど目も当てられない惨劇になります

先日も地元沖縄のメインストリートである国際通りを見てきましたが、普段は観光客が多くあるいている通りには、ごく少数の往来しか見れませんでした

店舗もシャッターを下ろしている所が多く、経済はずっとストップしているような状況です

一度潰れてしまうと、それを戻すのは簡単ではありません

流行が去ったから再開しようとしても、もう潰れてしまったところは元に戻らないのです

人の流れを止めてしまうと、経済も止まってしまいます

現状では昔の関所を設けていたような時代に先祖返りしていくような感じです

そして国民が分断されていくような状況になってきます

地方に権限を降ろして、責任を押し付けようとする考えもありますが、やはり中央で全体を見て判断していかなくてはならないでしょう

このままであれば昔の多くの国(藩)が集まったような状態に近づきつつあると思います

坂本龍馬のように脱藩したら重罪になるような時代が来そうです

明治維新で中央集権化を進めて、国を強く豊かにしていったのと反対の動きが出てきています

この流れで行くと、維新の逆が起こって、地方自治が進んで昔の藩の集まりのようになり、国力が落ちて貧しくなっていきます

そうならないためには、今一度、中央政府がリーダーシップを持って、この難局を乗り越えていかなくてはなりません

地方に丸投げしたら責任回避にはなるでしょうが、自分で責任を負う覚悟で国難に当たっていかなくてはならないでしょう

関連記事


1 件のコメント:

  1. リーダーシップを持って進めても、少しのミスも許さないマスコミとこの国民性では難しいですね。武漢ウィルスも然ることながら、世界の情勢も危うい中、やる事があり過ぎて国のリーダーは大変。頑張っても報われないよね〜。

    返信削除