2020年1月1日水曜日

令和二年はどのような年となるのか


新年あけましておめでとうございます。昨年はご支援賜りまことにありがとうございました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。



今年は東京オリンピック・パラリンピックの開催される年でもあります

オリンピックの開催という事もあり、景気が良くなるのではないかという期待も持たれています

しかし、前回の1964年に行われた東京オリンピックでは、開催後に不況が訪れた事実があります

当時を少し振り返って見ましょう

開催前には、オリンピックが日本で初開催されるということで、東海道新幹線を開設したり、高速道路の拡充や、国立競技場、日本武道館などのも整備されたことで、建設需要が高まり、好景気となります

民間でもオリンピックをカラーテレビで見たいという事で、テレビが大量に売れて普及しました

またオリンピック会場に見に行く人間の移動もありますので、これも消費を押し上げる要因となりました

しかし、東京オリンピックが終わった後には、証券不況と呼ばれる景気後退に日本は直面しました

この要因としてはオリンピックが終わったことで、建設需要も無くなりますので、景気が悪くなったのがあります

そして当時は証券市場が盛況で、大変盛り上がりだったのですが、これを金融引き締めで潰してしまったことが要因としてあります

こうして前回の東京オリンピックでは、開催後に不況となりました

はたして今回は同じように不況になっていくのでしょうか?

まずは当時と今回との経済効果について考えてみます

前回の1964年東京オリンピックでは、参加国は94、年間訪日外国人旅行者数は約35万人でした

そして今回の東京オリンピックでは、参加国は206、訪日外国人旅行者数は約3600万人と予想されています

実に百倍以上の訪日外国人の数が見込まれています

そう言う事ではインバウンドによる経済効果は、今回の方がはるかに大きなものとなる期待があります

それで今回も宿泊施設の需要があって、建設ラッシュとなったところはあると思います

話題となった新国立競技場の建設などもあり、建設需要で底上げされている面はあるでしょう

こうした景気効果を期待できるものもあるのですが、一方で怪しいところもあります

昨年は10月に消費税を増税いたしましたが、それから軒並み景気が悪化している兆候を示す数値が出ています

これが果たしてオリンピックで持ち直すのかどうかが不安材料としてあります

そして前回と同様に、オリンピック後には建設需要がひと段落しますので、景気の落ち込みがあるはずであり、それをどれだけ吸収できるかがあります

いったんは持ち直したようでも、オリンピック後にはピークを迎えて落ち込んでしまうのではないかと予想されます

国内の景気動向だけでなく、海外の状況を見ても、幾つかの地域で地雷が埋まっており、いつ爆発してもおかしくないような状況です

それが日本にも飛び火して、さらなる景気悪化も予想されるでしょう

株価の方は日銀が買い支えているため、実態とは別な動きをしています

10月に入って消費税増税で景気が悪化して、それを取り繕い日銀が政府を助けるために株価を買い支えているようにも見えます

米株価の上昇にも影響されているとも言えますが、まあ変な動きをしているのは間違いないでしょう

いずれにせよ、今年はオリンピックもあって浮かれ気分になりがちですが、気を緩めずに、気を引き締めて当たっていってください

株価や政府の発言にはあまり信用を置かない方がいいでしょう

厳しい時代が訪れると考えて、注意された方がよい年となるように思われます


1 件のコメント:

  1. 明けましておめでとうございます。
    今年も宜しくお願い致します。

    昨年からの政府の対応にはうんざりです。
    仰る通り、今年は株価操作、政府の発言は信用致しません。

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