みなさんご存知のように香港では、若者らを中心としたデモが発生し、今でも香港の自由を求めて活動が活発です
今回の香港の問題はどこにあるでしょうか
香港の歴史をわかりやすく簡単に振り返って見ます
1840年に現在の中国大陸の清朝とイギリスの間で阿片戦争が勃発します
そして1842年にイギリスが勝利し、南京条約を結んで、香港島を清朝からイギリスに永久割譲する取り決めとなりました
その時には永久にイギリスの地にすると取り決めたわけですね
1941年には第二次世界大戦が勃発し、香港にいたイギリス軍を日本軍が破って放逐します
そして香港を今度は日本が統治していました
1945年には日本軍がアメリカを中心とする連合国軍に敗れたため、香港は再びイギリスの植民地に復帰します
一時期日本が占領していたわけですが、日本の敗戦によって、ふたたびイギリスが香港を植民地にしたということですね
それから39年経った1984年には、イギリスのマーガレット・サッチャー首相と、中国の趙紫陽首相が香港の返還と譲渡を定めた「中英共同声明」に署名します
これによって香港はイギリスから中国へ返されることとなったのです
「中英共同声明」の元、1997年の7月1日に、香港はイギリスから中国へ返還・譲渡されました
イギリスからの返還に際して中国は、返還してから50年間は香港の資本主義を維持し、社会主義の中国と異なる制度を維持すると中国は約束しました
つまり一国二制度を採用して、香港は少なくても50年間はそのままの政治を維持する約束をしていたのです
しかし、返還されてまだ20年ほどしかたたないのに、中国は香港行政に圧力を強め、自由を奪っていき、中国寄りの人物を主要ポストにつかせ、中国寄りの政策を進めています
中国寄りの政策の中でも「逃亡犯条例改正案」が出されて、これに反発した香港の市民が200万人と言われる大規模なデモを行いました
「逃亡犯条例改正案」というのは、犯罪者を香港から中国に移送できる条例です
これが成立すると、中国に批判的な態度をとる人物を、何かの罪を擦り付けて、中国に連れていかれてしまう恐れがあります
中国では反乱分子や異民族を強制収容所に入れて、拷問や虐殺が行われています
この条例が成立してしまうと、中国政府を批判する人物が、そうした目にあわされるかも知れないのです
香港は長年、民主主義国家で自由主義のイギリスの影響を受けてきたため、共産党一党独裁の抑圧的な中国本土とは、相いれない性質が出来ているでしょう
これらも香港の自由が奪われ、中国に従うしかない未来を、香港の人々は望んでいないのです
香港の事は香港の人々で決めたいと願うのは当然のことでしょう
香港の未来は香港人が決めるべきです
日本もかつては香港を統治していた時代があります
短い期間ではありましたが、香港の未来について多少なりとも責任を感じるべきではないでしょうか
安倍政権は来年、中国の習主席を国賓として招き、一方で香港の民主化のリーダーには会おうともしません
こうした態度は実に情けないものだと思います
香港人の人権は守られるべきだと日本政府は主張すべきではないでしょうか
国際社会が香港に関心を持ち、彼らが軍事力で弾圧などされないよう、注意しておく必要があると思います
香港で起こっている事態は、対岸の火事なのではなく、やがては台湾に、そして沖縄から日本本土へと、火事が広がっていく危機でもあるのです
ここで止められるかどうかが、日本や世界の未来にとって、大きな転換点となるでしょう
ここで止められなかったら…
返信削除香港の悲劇 台湾の悲劇 沖縄日本の悲劇
お先真っ暗です!
お先真っ暗は嫌です。
日本の未来は明るく輝く方向へ、そして、アジアのリーダーとなり国際社会に対しても良い影響力を持ち、『自由』『民主』の明るく繁栄した姿がいいです☆
なので、私も周りの方々にお伝えします。
「対岸の火事ではないのですよ」と。
難しい立場。経済的には隣の深圳市に飲み込まれている。かろうじて政治的に保っている状態。自由主義と共産主義のせめぎあいの最前線。
返信削除「香港さんもこっち来なよ。どんどん近代化しててね、ちょっと自由は少ないけど、そのかわり今なら皆で平等に豊かに生活できるよ。」
強国に対して日本らしい言うべきこと言う国になるにはどうしたら良いのか、を考えれば様々なやるべき案は出てくる気がしますね。
返信削除国民一人一人のレベルでも意識を変えなければならないと思います。
洪さんのブログは凄く良い影響を与えていると思います。…上から目線ぽくてすみません。