明日は「即位礼正殿の儀」が行われるため、ここで改めて天皇陛下とはどのような存在なのかを考えてみたいと思います
天皇陛下と他国の国王や支配者との違いは何でしょうか?
一般に、他国の指導者や支配者と言う存在は、国民の上に乗っかり、押さえつけている存在と言えます
それに対して、日本における天皇とは、国民の安寧を願い祈られる存在だと言えます
たえず国民を憂い、国が安らかなる事、五穀豊穣し国民の生活が豊かになることを願われている存在だといえます
年始に行われる宮中祭祀である「四方拝」での呪文を読んでみると、単に祈られる存在以上の存在であることをうかがわせます
四方拝(しほうはい)とは、毎年1月1日(元日)の早朝、宮中で天皇陛下が天地四方の神祇を拝する儀式の事で、文は以下のようなものです
賊冦之中過度我身、
毒魔之中過度我身、
毒氣之中過度我身、
毀厄之中過度我身、
五急六害之中過度我身、
五兵六舌之中過度我身、
厭魅之中過度我身、
萬病除癒、所欲随心、急急如律令。
意訳すると、諸々の災いが、我が身(天皇陛下の御身体)を通過して浄化するようにという意味となるでしょう
たんに国民の安寧を願われるばかりでなく、我が身を通してでも災いを和らげ、国民へは害の向かわないことを祈られる祭祀であると思います
国民への祈りを超えて、自らの身を捧げてでも、国民の災厄を除かれようとする存在。それが天皇陛下と言う存在なのではないでしょうか
ですから他国のような、国民を支配する王のような存在とは決定的に違うのです
外国には天皇陛下を日王などと表現している者もおりますが、本質を理解していない言い方であるのがわかります
自分の権力や、支配欲を満たす存在である王などとは違い、日本の国民の事を絶えず気にかけ、祈りを通して安寧を願われる方こそ、天皇陛下だということです
だからこそ、2600年以上も皇室は続き、世界の奇跡といわれるほど絶えることなく存続してきました
これからも日本が輝き、栄えていく事を願い、祈りを捧げたいと思います
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