2019年10月24日木曜日

「人間宣言」とは何だったのか?

今日は「人間宣言」とされる問題について述べてみたいと思います



GHQ占領下にあった日本で1946年(昭和21年)1月1日の新年に昭和天皇の詔書が発布されました

詔書は正式には『新年ニ當リ誓ヲ新ニシテ國運ヲ開カント欲ス國民ハ朕ト心ヲ一ニシテ此ノ大業ヲ成就センコトヲ庶幾フ』と言います

意訳すれば「新年になって誓いを新たにして、日本国の運を開いていこうと欲します。国民と天皇陛下は心を一つにして、この偉業をなしとげようと願います」という題の天皇陛下のお言葉です

これを当時のマスコミなどでは「人間宣言」と称しました

つまり天皇陛下が神格を否定して人間であられることを宣言されたものと受け止められたわけです

この人間宣言に当たる分は、詔書の後半の一部分で、以下に載せます

「朕ト爾等国民トノ間ノ紐帯ハ、終始相互ノ信頼ト敬愛トニ依リテ結バレ、単ナル神話ト伝説トニ依リテ生ゼルモノニ非ズ。天皇ヲ以テ現御神トシ、且日本国民ヲ以テ他ノ民族ニ優越セル民族ニシテ、延テ世界ヲ支配スベキ運命ヲ有ストノ架空ナル観念ニ基クモノニモ非ズ」

こちらも現代の方には分かりずらいと思いますので、訳してみます

「天皇と日本の国民との深い結びつきは、互いに信頼しあい、敬愛しあう事によって結ばれていて、単なる神話や伝承に依っているのではありません。

天皇を現人神(あらひとがみ=この世に人間の姿で現れた神)としたり、日本国民は他の国の人より優れているから、世界を支配する運命を持っているなどという架空の考えに基づくものではりません」

読まれると分かるように、詔書には人間宣言という文字はありません

このGHQ主導によって作られた詔書により、その後は「天皇が神であることが否定された」と解釈されていきます

ただ、この詔書は、天皇陛下のご先祖が、日本神話の神であることを否定したものではなく、また歴代の天皇が神格を持っている事を否定していないと言えます

しかしこの天皇が現人神にあらずと否定されたことは、後々に大きく影響を与えていく事になります

この人間宣言の影響で「日本人は人間を神として信じ込まされ、無謀な戦いに突入していった愚かな者たちだった」との考えが広まり、国民のなかに自信を失わせ、誇りを喪失させることとなっていったと思います

かつての村山談話や河野談話が、日本人に罪悪感をさらに深く植えさせ、自信の失わせたことよりさらに深刻で重く、日本人に影響を与えていったでしょう

もともと日本における神の概念と、西洋の神の概念は違っていて、日本では優れた人物や、偉業を成し遂げた者を神として崇める風習があります

そういうことで、国民の多くから尊崇の念を受ける天皇陛下であるならば、神として日本人の概念から外れていないと言えます

GHQによって「人間宣言」をさせられたことが、後の日本人の自信の無さを生み出し、国への誇りを喪失する大きな要因の一つになっていると思われます

本来であれば、GHQによる占領が終わった後には、この詔書は無効であったと宣言すべきだったのではないかと思います

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2 件のコメント:

  1. いつもありがとうございます。
    賛成です。
    はやく、GHQ体制を解体すべきだとおもいます。
    GHQによって、本来与えられるべきではない高い地位を得た人、権利を得た人、財産を得た人など、それを得るにふさわしい実績や実力が無い人たちが、自分たちが得た既得権益を守るためだけ、保身のためだけにネットワークを作って、この国を動かしてきたのが問題であると思います。たぶん?妄想かな?
    GHQが仕掛けていった日本を自滅させる装置を発見して、ひとつひとつ、爆発しないように慎重にその装置を解体していくしかないと思います。いくつあるんだろう?どこにかくしてあるんだろう?そもそもGHQって何?
    ありがとうございます。

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  2. 日本人は無宗教者などど言われますが、実は無宗教者ではなく天皇を神とするいわば天皇教信者なのだと思います。それぐらい天皇や先祖への崇拝が強いわけですが、天皇を神格化することには強い違和感を覚えます。

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