日本でも感染拡大に備えた対応を検討すべき

中国の武漢から発生した、新型コロナウイルスは、日本でも感染が広まり、昨日は日本で初の死者が出てしまいました

このブログでも以前から訴えていたように、中国の感染者数は、公表よりもずっと多いものであり、急速な広がりをみせているものです

日本のように、中国からの渡航を禁止していなければ、とうぜん急速に感染は広まってしまうでしょう

政府は残念ながら、感染者を低く見せようと、武漢や湖北省との繋がりの無い者は、検査させないようにしていました

・隠ぺいにより感染拡大を招く政府

さすがにこれはおかしいという批判があって、政府はようやく、医者や保険所などが、感染を疑う患者については、湖北省の縛りなく検査する事にしました

今回の亡くなられた８０代の女性にしても、以前の検査基準そのままであれば、検査されずに、ただの肺炎として処理されていました

検査基準を下げたために、昨日は四人の新たな感染者が見つかりました

つまり、感染者が急に出てきたのではなく、今まで検査されなかったために、感染が分からずに、野放しになっていたのです

政府がもっと早く、医療現場などで、感染が疑われる患者には、検査の実施をさせていれば、この女性の方も、適切な治療が受けれて、亡くならずにすんだかも知れません

「日本では衛生状態が違うから中国のように感染は広がらない」だとか、「日本では重症化したり死者が出ることはまずない」等と、いい加減な発言やコメントをしていた人もいます

そしてインフルエンザみたいなものという軽視する意見も多く聞かれました

しかし、インフルエンザの致死率というのは、実際よりも多く算出されるように操作されたものです

• 新型肺炎よりインフルが危険？

今のところ新型コロナウイルスの海外での致死率は、５２０人感染し、今回の日本人を含めて３人の死者になりましたので、約０．５８％となります

ＳＡＲＳが１０％もあったため、それよりはずっと低いですが、ＳＡＲＳよりも感染者が多いため、甘く見れないものです

日本で感染が大流行し、仮にインフルエンザ並みに一千万人が罹患したら、死者は五万八千人にのぼります

交通事故死者数が３２００人ほどですら、その１８倍以上の方が亡くなる計算です

政府はなるべく事態を過小に見せようとしているようですが、それによって感染の拡大が進んでしまい、何も知らされないうちに急に流行してしまう方が、パニックを起こすと思います

本来なら、これくらいの感染が予想され、その時にはどのような対処をするかなど、あらかじめ示してくれるなら、国民も覚悟が出来ますし、政府の発表に信頼を持つでしょう

しかし、情報を過小に述べようとしたり、見通しを甘く述べているならば、状況が悪化した時には、国民の間に不安を増大させてしまう事になります

たとえばこの段階に来たら、コンサートなど、人の多く集まる催しの中止を検討してもらうとか、出社もなるべく在宅でしてもらうとか、開始時間を分けて、分散させるなど、幾つかの制限をかけるなどの措置を考えているなど、あらかじめ示しておくこともあるでしょう

他にも、感染者数が増大した時のために、臨時の診療所を各地に作る備えるか、船舶などを仮の診療所にしてしまうなど、いろいろと検討しておく必要があると思います

また、これだけの流行になったら、どのような症状の人は、自宅で待機していただいて、これくらいの重症者は、決まったところに連絡して、治療を受けるなど、国民がどう受け止め、どのように動くべきかを、明確にしていくべきでしょう

その時になって突然に伝えられる方が、国民は不安になり、パニックになると思います

本来は中国からの渡航制限を、一部に限定するのではなく、中国全土にするべきでした

インバウンドなどのお金に目がくらんで、制限を控えたために、早い段階で流行していきそうになっています

もっと流行を遅らせられるなら、対処する時間も得られ、新型コロナウイルスも夏には弱いと思われるため、時期をずらして感染の拡大を抑えられた可能性もあります

もしも流行が長引くのであれば、オリンピックの開催も難しくなるでしょう

日本の経済損失も大きなものとなっていきます

目先の小銭に目がくらんで、大きな経済損失を出す羽目になりそうです

残念ながら日本での感染拡大は、もう防げないでしょうから、これから医療体制を維持し補強しながら、なるべく感染を抑え、どれだけ重篤者を救える体制を築けるかが大切になります

厚労省や政府、野党も含めて、もっと危機感をもって、日本国民の命を守るための策を考えていただきたいと思います

関連記事

• 隠ぺいにより感染拡大を招く政府
• 新型肺炎よりインフルが危険？
• 大流行の恐れ！すでに十数万人が感染している⁉武漢では手の付けられない状況に