2019年11月25日月曜日

香港で民主派が圧勝8割超す歴史的な日

香港で24日投票が行われた区議会選挙では本日開票が進み、民主派は8割超の議席を獲得して、歴史的な勝利を収めたと報道がなされました



民主化を求めるデモが激しくなる香港では、今回の選挙が注目を集めていました

結果は改選前に議席の約7割を占めていた親中派が大敗して、民主派が大躍進する結果となっています

1997年の中国への返還後、香港で民主派が過半数を取ったのは初めてのことです

それだけ今回の香港では、中国による締め付けへの批判が高まり、民主化を求める人々の声が大きくなっていました

香港当局は警察などの暴力を使って人々を弾圧してきましたが、それがかえって反発を招くこととなっています

昨日も述べましたが、ちょうど30年前に六四天安門事件が起こり、中国政府は武力で多くの若者を死傷させて弾圧する大虐殺を起こしています

これに対して日本は中国に救いの手を差し伸べて、結果的に中国を増長させていった経緯があります

中国を増長させた日本の失敗

いま世界の目が厳しいため、前回のような天安門事件の再来までは起こっていませんが、それに近い状況に近づいており、いまだ予断を許さない状況です

今回の区議会選挙は、香港にかかわる政策を政府に提言する機関の議員を選ぶもので、実質的な権限は大きくはありません

それと香港の行政長官を決める選挙委員のうち、一割程度がこの区議会議員に割り当てられます

残りの選挙委員は香港の一般市民が選ぶのではなく、産業界の代表や立法会議員、区議会議員、全国人民代表大会香港代表、中国人民政治協商会議香港地区委員などの限られた人々が選ぶものです

つまり形上は選挙になっていますが、中国の意のままに選挙が動くようになっている仕組みです

ですので次回2022年に予定される行政長官選では、民意を反映したものになるとは言えないでしょう

しかし今回の選挙は、香港におけるもっとも民主的な選挙であり、香港人の気持ちをあらわす場となっています

今回の選挙を受けて、民主派の当選者からは「(選挙で)民意は明確になったので、行政長官はそれを聞いて市民の要求に応じるべきだ」と訴えています

これからも苦難の道は続きますが、ひとまず香港の民主化を求める人たちには「おめでとう」と言いたいです

日本も香港の人たちの民意を真摯に受け止め、民主主義的価値観が広まっていくよう、アメリカとともに協力し、香港政府やその背後にいる中国に当たっていく事を願います


4 件のコメント:

  1. 取り合えず民主党が勝利してホッとしました。開票操作が無かった事も良かったです。ただ今後も要注意との事で安心は出来ませんね。今回の勝利は香港人の自由を死守する抗議、努力が大きいと思いますが、宇宙からの応援もあったのでしょうか。気になるところです。

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  2.  ただのはた迷惑な学生達の暴動という感じで報道していたNHKなどは馬鹿みたいですね。

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  3. このブログを日々、拝見させていただいているおかげで、テレビの報道を俯瞰して見ることができます。
    自由を奪い、強制的に支配する政治は、あってはなりません。日本はもっと、国際社会に意見しなければならないと思います。

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  4. 香港の方達の現状は日本人にとって明日は我が身。
    これからも香港の動向に注目したいし自分のできる範囲でも香港の現実を広めたいです。

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