2019年12月1日日曜日

北朝鮮へのトランプ大統領の考えと真田丸と佐竹義宣

先日は北朝鮮が超大型放射砲(多連装ロケット砲)を発射し、これに対して安倍総理が「北朝鮮の度重なる弾道ミサイルの発射は、わが国のみならず国際社会に対する深刻な挑戦だ」という発言をして北はさらに挑発的な言動をしました



北朝鮮の言い分では今回の発射はロケット砲であって、弾道ミサイルと誤った発言をした安倍首相に、「安倍は本当の弾道ミサイルが何かをもうすぐ非常に近いところで見ることになるかもしれない」などと述べています

いちおう詳しく述べておきますと、今回北朝鮮が発射したのは、超大型のロケット弾とされるものですが、制御翼もついている事から、短距離弾道ミサイルと称されるものでもあるのは事実です

実はミサイルとロケットの違いの明確な定義はないのですが、通常何らかの制御装置がついたものをミサイルと呼ぶことが一般的です

ですので今回のものはミサイルと称してもいいのですが、北朝鮮がいちゃもんを付けてきたわけですね

なぜこの時期にミサイル発射し、日本側に毒づくかというと、いま米朝で非核化の協議を行っていますが、北朝鮮側は一方的に年末までに何らかの成果が無ければ離脱すると述べています

つまりもう一か月を切った状態で、アメリカに直接批判するのは差し控えて、間接的に日本を挑発して揺さぶりをかけているのでしょう

アメリカはいま本腰を入れて北朝鮮に当たっていないように見えます

しばらくは大人しくさせていればよいというスタンスに思えるのです

これにはトランプ大統領の考えとして、北朝鮮を直接に相手とするよりも、本丸である中国を攻め落とすことを今優先で考えているのだと思います

北朝鮮が経済制裁されていても、いまだに存続しているのは、裏で中国が支援しているからでしょう

中国を締め上げてしまえば、必然的にそこに寄りそっている北朝鮮も倒せると考えていると思われます

北朝鮮に対応するには、直接相手をするよりも本丸を攻めていくのが有効だという事です

北朝鮮というというのは言ってみれば、大坂冬の陣における真田丸のようなものでしょう

大坂冬の陣では、徳川軍が豊臣家の大阪城を攻め立てたのですが、知将の真田信繁(真田 幸村)が築いた真田丸という出城がありました

徳川は真田丸を攻めるのですが、攻略できずに撤退します

そこで徳川軍は真田丸ではなく、大砲をもって淀殿のいる本丸を狙って攻撃します

すると真田丸では徳川を撤退させる有利な戦いをしていたのに、豊臣側は本丸を攻められてあっさりと和議に応じます

朝鮮半島というのも、言ってみれば真田丸に似た出城のようなものでしょう

それを攻めるとなれば攻略は時間がかかり難しいですが、本丸を攻め落とせば自ずと枝葉である真田丸も落ちることになります

この本丸というのが中国になるわけです

北朝鮮がいまでも体制を存続知っていられるのも、バックに中国がついているからでしょう

中国という後ろ盾があるからこそ、北朝鮮は今まで好き勝手が出来たわけです

逆に言えば中国の後ろ盾が悪なれば、北も現在のままではいられません

いまアメリカのトランプ大統領の考えとして、北朝鮮を直接攻めるよりも、中国を落とした方が早いと考えていると思われます

大坂の陣の徳川のように、真田丸に手を焼くよりも、直接本丸を攻撃して倒した方が早いと踏んだのでしょう

メディアではトランプ大統領は思い付きで政策を行う愚かな大統領のように宣伝されますが、実際にはそうとうな戦略家だと思います

でなければ一代で大富豪になったりはしないでしょう

ですので日本としても、アメリカと協力して、中国攻略に支援すべきだと思います

今の日本政府はアメリカと好を交わしながら、中国の機嫌も取るような二股外交をしているように見えます

来年、習近平を国賓として招くのもそうでしょう

ですが大国を手玉に取るような二股外交をして成功するような事は歴史的にほぼありません

たいていは両者の恨みを買って後によくない結果になるのです

先ほどたとえで徳川と豊臣の戦いである大坂の陣をとりあげました

その両軍の戦いとなった関ケ原の戦いでは、常陸の国の大名である佐竹義宣という人物がおりますが、彼は東西両軍にどっちつかずの態度を見せます

そのため家康から嫌われ、常陸の国54万石の所領を全て没収されたあげく、出羽の国秋田郡20万石へ国変えさせられます

もとの半分以下の石高にされたのです

戦いにおいては、敗者に付かず、勝者につくことが必要ですが、佐竹氏のようにどっちつかずの態度を見せる事も悪いのです

かつて第二次大戦で日本がドイツとイタリアという負ける側について、日英と対立したためにひどい目にあいました

いまは米中が対立しているさなかにあって、日本もどちらか勝つ方にしっかりと付かなければならないのです

中国は勢いよく経済発展してきたとはいえ、アメリカには到底勝てません

今のところ米軍が最強であり、どこも勝てないのです

そうした情勢分析のもとでは、日本は中国よりに見える態度を見せてはならず、アメリカにつくべきです


3 件のコメント:

  1. 日本の政治家の皆さん、この国を愛しているのならば、目先のことに囚われないで、大局的な視点とシンプルな善悪の判断で正しい舵取りをして下さい。

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  2. 韓国は佐竹の殿様に確定したようですね。先進国でアメリカと軍事同盟を結んでないのはスイスとスエーデンだけで、NATO28か国、日本や豪州など、30か国以上と同盟関係がある。また、英連邦50数か国は文化や価値観を共有しており、大英帝国の時より強固に口並みがそろっている。アメリカと英国をつなぐファイブアイズもありますよね。第二次大戦の時の連合軍より強そう。一方中国は北朝鮮とカンボジアだけでしょう。かなうわけがない。自国経済の心臓部、香港でさえ統御できていない。中国が強いのはプロパガンダだけ。

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  3. 今回の日本政府の、中国に対する外交。
    トランプさんは、どうお考えか聞いてみたいですね。

    安倍さんが、中国の首領を国賓として招き入れ
    その場で、ウイグル、チベット、香港について批判し、日本の立場を明確に出来れば国際社会から賞賛を浴びますが
    目先の自己保身を続ける安倍さんは無理でしょうけど。

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