2020年1月10日金曜日

ゴーン氏逮捕と人権意識の違いによる対立と不幸


日産の元会長であるカルロス・ゴーン氏が、保釈中にもかかわらず、レバノンに逃亡した事件が発生しました



そしてゴーン氏は逃亡先のレバノンで会見を開き、日産幹部の西川氏らによるクーデターで失脚させられたという趣旨の話をしました

さらに日本の司法制度にも批判を向け、不当逮捕で自白を強要されたと訴えました

ゴーン氏を引きずり下ろす作戦には政治家の関与も述べていましたが、こちらについては実名はあげずにいました

ゴーン氏が排除される動きのもとには、日産をフランスのルノーの子会社化しようとしたことがあって、それを日産の幹部らが阻止しようと、クーデターを起こしたというのが実情でしょう

日産内でゴーン氏の不正を調査するチームが作られ、それと政治家の名前はあげていませんでしたが、どうやら菅義偉官房長官がこちらと接触していたという話もあります

こうした日産側のゴーン氏降ろしの動きがあって、それに呼応して検察が動いて彼を逮捕したのでしょう

しかし、逮捕の内容として、報酬の過少報告と言うものですが、これは違法に当たるか疑問の多いものです

そしてゴーン氏を取り調べとして、長期に拘束したのですが、それが欧米などの海外からは人権侵害に見えて批判の声もあがっています

ゴーン氏については論点がいくつもありますが、今回は人権問題について取り上げてみます

長期間の拘束について、日本であればもう慣れてしまっていて、そういうものだと思うかも知れませんが、先進国では推定無罪の原則があって、容疑者であっても裁判で有罪判決が出るまでは、無罪の人として扱わなければならないとする考えがあります

ですのでそれからすると、無実の人を長期にわたって拘束するのはおかしいのではないかと言う考えが出るわけです

たしかにそうした面も認めないといけないかとは思います

日本の司法では、まだ人権意識が欧米などに比べて薄いところがあるでしょう

日本人からすれば普通の事で、文句が出るのはおかしいと感じるかも知れませんが、これは中国人なども欧米から人権弾圧を訴えられても、何が悪いんだと反論しますが、同じように国によって人権の感覚が違う事によります

日本は人権を尊重する国ではありますが、欧米からすれば、まだ不足していると見られています

そして中国はさらに遅れた国だと見られているわけですが、国内の中国人からすれば、どうしてそんなことを言われるのか分からないと思っているでしょう

それは人権を尊重する考えが薄いからそう考えるわけです

また中東においても、欧米と対立がありますけど、これも人権意識の違いからくる部分が多いのです

欧米の国々の人からすると、中東のイスラム教の国の人は、女性の人権を尊重していないように見えますし、まるで商品のように扱っているように感じられます

しかし、当の中東の人からすれば、今までそうしてきていたことで、自分たちが悪いとは思わないのです

このように人権意識の違いによって、国同士の軋轢が生まれやくすなります

客観的に見れば、やはり欧米の言っているように、人権をもっと尊重すべきだという意見が正しくて、それが世界に浸透していった方が、世界は幸せになっていくと思います

中国のように、新興の宗教を信じていたり、ウイグル人だとかチベット人だからといって、臓器狩りを行っても平気だと考え、香港などで鎮圧のためにゴム弾や催涙弾を発射して、時には実弾の発射も問題ないと考えるようでは、人権意識が遅れていると言わざるを得ないでしょう

そうした人権意識の薄さが中国にあって、それが欧米から批判されても居直るような態度を取る原因です

個人個人の権利を尊重しようとする意識が薄くて、国全体のためになれば一部が苦しんでもよいとする考えがあると、やはり問題があります

香港問題も、ウイグルやチベット、内モンゴル、法輪功の問題も、結局は中国の人権意識の薄さから来ているでしょう

彼らからすれば批判されても何が問題か分からないのです

それくらいしてもよいだろうと思っていて、そのもとには人権に対する考えが海外と違う事が原因です

中国にはもっと人権意識の部分は西洋から輸入して入ってきてもいいと思います

中東に対しても、やはりそうしたものは入っていく事が望ましいと思われます

日本は人権を尊重する国になっていますが、欧米からするとまだ足りないと見られている部分があるでしょう

そうしたところはすぐに反発するのではなく、素直に直していけばよいと思います

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