2020年1月9日木曜日

イランとの開戦回避とシェール革命による戦略転換


アメリカのトランプ大統領は、先日のイランの攻撃に対して、人的被害は無かったとして報復攻撃はせずに、追加の経済制裁を行うとのことです


これは昨日の記事で述べた通り、「人的被害が無ければ、トランプ大統領は自重するだろう」と指摘したことが事実になったのでしょう

今回の件ではイランから攻撃がある事を米軍は事前に察知して、該当基地から退避していたようです

アメリカからすれば、攻撃を察知した段階で、イラン基地に対して反対にミサイルを撃ち込んで止める事も出来たでしょう

そうしなかったのは、イラン側にも肩を持たせて、イラン国民にソレイマニ司令官の報復はしたのだと流すためでしょう

報復を望んでいるイラン国民のための見世物だったと言えます

イラン側は80人の死傷者を出したと国民にアピールし、一方で米軍は人的被害は無しに済んでいます

トランプ大統領はイランとの戦争を望んでいませんので、これで手打ちにしたいと考えています

トランプ大統領からしてみれば、反米強硬派であるソレイマニ司令官を排除して、なおかつ人的被害も出さずに手打ちに出来れば成功と考えるでしょう

イラン内でも反米の強硬派がいて、ソレイマニ司令官はその中心人物だったようですから、これからイランとアメリカとの交渉はやりやくすなる面もあります

もちろん今は反米感情が高まっていて難しい状況ですが、これから冷静になってくると、イラン内での強硬派が弱くなり、アメリカとの交渉がしやすくなります

今まではアメリカと交渉したくても、国内にいる反米強硬派の圧力もあり、なかなか妥協は見いだせずいました

今回の排除によって、むしろいずれは交渉が進むようになる可能性もあるでしょう

かつてブッシュ時代は、石油問題があり、中東に深く関わりを持たなくてはなりませんでした

アメリカは世界一の石油消費国ですから、石油を抑える事が大切であり、そのため中東諸国に深く関わり、時に戦争を支援したり、直接戦ったりしていました

しかし、アメリカはシェール革命によって、世界一の産油国となり、自国で石油を賄えるようになりました

シェール革命というのは、今まで深くて採掘できなかったシェール層という深い地層から、石油やガスを採掘できるようになった技術革新です

これによってアメリカでは自前でエネルギーを調達する事が出来るようになり、中東への依存度が低下しました

それでもう中東には深くかかわらないようになってきたと言えます

ちなみにこのシェール革命ですが、オバマ大統領の時代に出てきたものなのですが、オバマ氏は積極的に乗り出すことはなく、むしろ抑圧的でした

トランプ大統領になってから積極的に採掘が始められ、つい最近になって自国の消費量を超えるまでの採掘量になっています

こうした石油問題も中東には絡んでいます

もしもシェール革命が起こらず、アメリカの石油が中東に依存していたなら、もっと深く関係していて、ひょっとしたらイランとの戦争を起こしても、石油を抑えるという考えになっていたかも知れません

ひとまずトランプ大統領はイランとの戦争を避けて自制しているのは評価します

イランとアメリカとの関係が修復していくのを望みます

日本政府がそのための橋渡し役をされることを願っています

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1 件のコメント:

  1. ありがとうございます。
    個人で自給自足ってのは無理があって不可能だから分業が必要になってくる。すると豊かになれる。
    でも、世界をまたにかけて、国と国で分業をやろうとすると、無理があって貧しくなる。アメリカのトランプ大統領のように各国ファーストで、自給自足をやると豊かになれて、自由になれるということかな?
    どうでしょう?

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