2020年4月5日日曜日

世界的な食糧危機が迫る!日本も対策を


新型コロナの影響で、世界的に食料危機が起きる可能性があると、国連機関でもすでに警告が出されています



具体的には、「現在進行中の新型コロナウイルス危機に適切に対応できなければ、世界的な食料不足が発生する恐れがある」と、国連専門機関の国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)、関連機関の世界貿易機関(WTO)の3機関のトップが1日に警告を出しています

世界の多くの都市で、ウイルスを抑えるためにロックダウン(都市封鎖)が行われています

これにより食料品に関してもサプライチェーンに深刻な影響が出ています

世界中で外国からの人の出入りを制限しているわけですが、農業大国などでは、安い労働を求めて、海外から農業従事者を呼び込んでいました

アメリカやオーストラリアなどの農産物輸出大国などでそうなっています

自分たちの国の労働者を雇うと、賃金が高くなってしまいますから、安い外国の人を雇って、農作業をしてもらっているわけです

日本でも酪農家などでは、中国などの賃金の安い労働実習生を入れて、手助けしてもらっています

そうした事は世界各地で起きており、今回のように渡航制限などが起こると、作物の収穫に甚大な影響を与えてしまうのです

そのため世界各地では、いま食料の輸出制限が起きてきています

自分の国で作った作物を、海外に輸出しないようにしているのです

そして政府では作物の備蓄をする動きが進んでいます

都市封鎖されて、スーパーなどで個人が買いだめに走り、品物が棚から無くなる事態が起こっていますが、それと同様に、国家レベルでも買い占めが起こりつつあるのです

さらに火に油をさすように、世界的に害虫の被害が広がっています

中国では昨年からツマジロクサヨトウの被害が拡大しており、農作物への被害が拡大しています

さらに東アフリカを中心に、サバクトビバッタの大群が発生し、食料危機を深刻なものとしています

いまではサバクトビバッタは、アフリカから中東に飛び、パキスタンからインドへと侵入しています

これがさらに中国に大群で流入し、大きな被害をもたらすのではないかと懸念されています

中国ではすでに、豚コレラの流行で豚肉が高騰していますし、鳥インフルエンザの発生も確認されていて、今後鶏肉も危険になっていきます

この状況にさらにバッタの大群が押し寄せるような事が起これば、甚大な食料危機が訪れるでしょう

日本は世界有数の食料輸入国であり、多くの食べ物を輸入に頼っています

日本ではお米や野菜などは多くを自給しておりますが、小麦や大豆、トウモロコシ、牛肉、豚肉、鶏肉、魚介類などは多くを輸入に頼っています

これに対して日本政府も万一のために備蓄はされています

農林水産省の発表では、お米が100万トン程度、小麦が需要量の2.3ヶ月分、飼料穀物のトウモロコシ等が100万トン程度を民間備蓄しているそうです

ある程度備蓄していただいているのはよいですが、これはあくまで一時的に食料不足が起こった時の対処です

もしもコロナウイルスが終息するまで、数年を要するようになれば、こうした備蓄もすぐに底をつくでしょう

そうならないためにも、備蓄量を増やすとともに、国内での生産を早急に高める必要があります

これから大量の失業者が街にあふれますから、彼らが田舎に帰って、農業で生活できるように支援するべきでしょう

それが食料危機への対策になりますし、雇用危機の解消にもなっていきます

以前に食料自給率を高めよと提案しましたが、こうした世界的な食料危機が起こることがあらかじめ分かっているからです

日本は工場の国内回帰と共に、農作物やエネルギーの自給自足も推進していかなくてはなりません

そうしなければ、危機の時代を日本は乗り越えていく事が難しくなるでしょう

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5 件のコメント:

  1. もし、なにかがあり輸入が止まり自給率が低い日本は、一日3食の食事を出来ていた人が、一日1食の食事しかとれなくなります。と聞いた事があります。しかも、お米で茶碗1杯と少しの漬物のみです。それだけ輸入された食品で私達は満たされ、生活しているんだと思いました。
    間に合わないかもしれませんが、今年から至急に自給率をあげる方法をとらないとですよね!
    一人一人の意識を、まず仕事も大切ですが食べ物に対して意識を向けていかなければと思いました。
    土地が余ってる人は野菜を作ったり、土地がない人は借りて野菜を作る、あとは保存食を購入するなどです!
    お米は玄米で購入して、玄米のまま唐辛子を入れておけば来年の秋ぐらいまでは楽々美味しく頂けると思います。食べる時玄米から精米して、白米にすれば美味しく頂けると思います。水の備蓄も必要不可欠です。
    なにが起こってもいいように一ヶ月分は備蓄しておきたいですね!
    命がなにより大切です!みんな助けあいながら、まずは命が大切ですよね!

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  2. 大豆の自給率の低さには疑問があったので調べたところ、大豆消費のほとんどは植物油用で、味噌などの食品用としては30%くらいのようです。

    日本人ならご飯と味噌汁と漬物があれば生きていけると思いますので、まずはそれらの確保が優先で、次に海藻類や魚介類でしょうか。
    畜産物は飼料をほとんど輸入に頼っていますので、今後は難しくなりますよね。
    食の見直しも必要ですね。

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  3. 国連は世界的な食料危機に備えて、昆虫食を推奨しているようです。
    ちょっと抵抗がありますね。

    https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.nomura.co.jp/el_borde/amp/view/0023/%3Fusqp%3Dmq331AQQKAGYAcWepvySqau2BrABIA%253D%253D

    「なぜ今、昆虫食がここまでの注目を集めているのか。一番のキッカケは、2013年に国際連合食料産業機関(FAO)が発表した報告書だ。
    この報告書では、2050年には世界人口が現在の約75億人から90億人を超え、深刻な食糧危機に陥るという指摘がされている。そうした未来の問題の解決策の一つとして、報告書の中でFAOが“21世紀の新たなタンパク質供給源”として推奨しているのが昆虫食なのだ。」

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  4. スクール生で、夫が酪農家です。

    前にもコメントしたのですがもう少し踏み込んで。

    自給率が低いとされていますが、私の周りの現状では土地があまっておりまして、夫に「うちでたくさん作ろうよ」と言ったら、「生産調整」があるから作れないんだと言われました。
    なんで、土地があまってて、作る気力がある人がここにいるのにできないんだろうとずっと疑問に思っています。

    生産調整とは、夫に聞いたところ、「もしなにかのトラブルで作っている作物がダメになったときに保証してもらう代わりに、一軒の農家で作る量や作れる作物の種類を制限される」というものでした。
    そういうのとかがいやで、農協をやめた農家さんも結構います。
    うちの夫は農協に入っていて今のところやめるつもりは無いようです。

    そして、そのあまった土地が中国の人に売買された土地もあるようです。(私の町の土地で、ニュースで見てすぐ夫に聞いたのですが、夫も場所はわからないとのことでした)

    その「生産調整」というシステムもそうだし、
    一見良さそうだけれども、どこかでゆがみが起こっているような現存のシステムはまだまだあるとおもうので、一農家として見直して、あんまり声は届かないんですけどもっと声を上げていかないとと強く思います。

    あと、
    失業者の方が農業を選んでもらえるように、なるべくスムーズに農業に移行してもらえるような対応も、受け入れ的なところも農家同士で今から話して考えていきたいと思います。

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  5. 畜産農家の現実です。アメーバブログ、koyuki2526
    を見ればわかると思います。酷いものです。

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