2020年6月6日土曜日

危機に立つ経済|消費の落ち込みが深刻化


総務省が5日に発表した4月の消費支出は前年同月比で11.1%減少となりました



これは比較可能な2001年1月以降最大の落ち込みで、昨年10月以降、7カ月連続の減少とのことです

武漢肺炎の流行により、外出自粛が言われていましたので、消費が相当落ち込んでいます

内容としては旅行費が97.1%減少、宿泊料も94.7%減少、外食での飲酒代は90.3%減り、
食事代も63.3%減っています

ステイホームで自宅にいなければならなくなったため、当然ですが旅行業や宿泊業、それに外食関係が激減してしまっています

これでは到底やっていけないでしょう

倒産や閉店されたところもたくさんあるはずです

一方で、逆に支出が増えたものもあります

まずはマスクや消毒液などの保健に関する消耗品が2.2倍に増えています

また、自宅で食事をする機会が増えたので、パスタの消費が約70%増、インスタント麺が43%増えていて、酒類も21%増だそうです

その他には、自宅で過ごさなくてはならないため、ゲームソフトの売り上げも二倍となっているようです

企業の倒産する数も時と共に増えており、4月まで8カ月連続で前年を上回っている状態です

緊急事態宣言が解除されたと言っても、外国人はすぐにやってきませんし、旅行する人も相当少なくなるでしょう

外に出て飲食する人も、解除の解放感から一時的には増えたとしても、しばらくは売り上げも減るはずです

そして第二第三の波がやってきたら、そのたびに緊急事態宣言をしたり、自粛を求めるような事にでもなれば、とんでもない数の倒産や閉店の数となるでしょう

いったん倒産してしまうと、また元に戻るには時間がかかります

解除したからと言って、すぐに店を再開するというわけにもいきません

本来であればお店を潰さないように、政府も迅速に当たらなければなりません

しかし、現状では動きは遅く、十分なサポートも難しいはずですので、この困難な状況を自力で乗り越えていくしかないでしょう

政府に頼ろうとしても、これから第二、第三の波が来た時には、もう頼れなくなっている可能性が高いです

今は時間が遅くなっていますが、次にはもう政府の方が耐えられなくなって、各自で頑張ってくれと言われるかもしれません

おそらく今後も何度もバラマキを繰り返す事は無理でしょう

一時的に十万円支給とか、家賃補償など出来たとしても、いずれ長引けばそうもいっていられなくなります

歴史的には第二波の方が致死率が高くなって、世界で広まった事例もありますので、今後ウイルスがどう変異していくかわかりません

ひょっとしたら次の波の方が感染力が強くなって、致死率も高いウイルスが蔓延する可能性もあるのです

かなり厳しい状況も覚悟しておいた方がよいと思います

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3 件のコメント:

  1. ホント、厳しいです。これだけ仕事が減ってくると…。もう、いい加減海外に仕事を渡し、生産したものを日本で売ることをやめないと…。
    そんな余裕はないんじゃないでしょうか?というか「一身独立して一国独立する事」に反することでは…?
    それぞれの国が独立して自給自足の国家体制を目指して、お互いに独立できるように助け合うことが大切なのかな~と思います。
    みんな一人では生きていけないから、自分ができることを為し、自分ができないことは助けてもらう、賃金が高い、安いはないんじゃないのかな~?それも他所の独立国と比べて…。

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  2. ばら撒きの弊害も出てきました。税金で、私腹を肥やす輩がいるようです。
    霞が関の連中は信用できません。

    こういう時代だからこそ生活が安定した者から不安定な者まで一律に徴収する消費税は凍結すべきだと思います。

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  3. 参考になりました。ありがとうございました。

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