2020年7月17日金曜日

長期化する感染拡大と壊滅する観光産業


政府は国内旅行の代金に補助金を出す通称「Go To キャンペーン」を7月22日から東京都を抜きで開始するとしています



この件について様々な意見が交わされています

一番多いのがやはり今行えば感染拡大を招いてしまうという意見でしょう

東京では今日新たに293人の感染者を出し、過去最多を更新しています

東京都の感染者数を見ていると、ほぼ一週間で1.5倍に増えているようです

このままいけばおそらく来週の金曜日には約440人程度に、そして再来週には660人程度に一日の新規感染者が増えていく恐れがあります

これは東京だけではなく、近隣や全国的にも増加をしていくはずです

ですので今月22日から開催するキャンペーン中には、感染者が増加していく事になる可能性が高いでしょう

東京都以外にも一日で百人を超す感染者を出す府県が出てきてもおかしくありません

おそらくキャンペーンをしてもしなくても増えていく可能性がありますが、国民からの批判は高まっていくものと思われます

ただ、観光産業は武漢肺炎の流行によってきわめて深刻な被害を受けており、このままの状態であればほぼ壊滅状態になるのが見えています

Go To キャンペーンがはたして良いのか、効果があるのかは別にして、このまま観光業界を黙って潰すかの選択をしなくてはなりません

なかには観光業は資本収益率も低いし、斜陽産業なのだから淘汰されてもかわまないという論者もいます

そうであればキャンペーンなども必要なくなりますが、本当にそれでよいのかを考えないといけません

観光業界にとって5月のゴールデンウイークと7、8月の夏休みはかき入れ時ですが、先の5月の宿泊費は前年同月比で97.6%も減少しているというデータもあります

これでもし夏休み期間も観光客が来なくなれば、国内の観光業界はほんとうに壊滅してしまいます

昨年の旅行消費額は日本人、訪日外国人の合計で27.9兆円となっています

観光業はかなり大きな産業になっています

キャンペーンではなく補償で埋めたらよいという意見もありますが、この規模の産業を支えるとなると、膨大な支出となっていき、到底現実的ではなくなるでしょう

以前にも申し上げましたように、これから第二、第三の感染の波が日本にやってきます

今の感染拡大が無事に収束してきたとしても、いずれはまた大きな波が必ずやってきます

しかもこの武漢肺炎は、3か月ではほとんど免疫力が失われるとされていて、集団免疫が出来ない可能性が高いのです

つまり一度かかった人でも、次の感染の波が来た時には、再び感染する恐れがあります

そして集団感染が出来ないため、何度でも感染の波が押し寄せてくる可能性が高いです

ですので、今は休業補償や家賃補償などをしているでしょうが、次々に訪れる波に、ずっと出し続けることなど出来ませんし、非現実的です

政府は補償できなくなるわけですから、自粛を要請するなども出来なくなるでしょう

自粛するのか、対策を取って開店するのかは、各自の判断に任せていかなくてはいけません

税金を使って補償したり、あるいはキャンペーンをして助けようとするのにも限界があります

かといって今のように自粛ムードのままでいては、観光業界は潰れてしまうでしょう

この状況で出来る事と言えば、あとは国民の各自の判断にまかせて、対策を取りながら平常に戻すようにしていくしかありません

残念ですが今回のパンデミックによって、多くのお店や会社がつぶれ、なかには産業ごと無くなってしまいそうなことろも出てきますが、判断は各自の手に委ねていかなければならなくなるでしょう

すぐに終息するような甘い見通しをしてはならないと私の方では以前から何度も警告しております

実際に感染は終息を見せずに、そのようになりつつあります

なるべく多くの店や会社が助かって欲しいとは思いますが、今の状況では厳しい状況は続きますし、国や地方ももう当てにならなくなってきます

その中でサバイバルする道を見つけていかれるか、見切りをつけて別な道を模索するのか決断しなくてなりません

「どうにかなるだろう」とか「国が助けてくれる」と思っていると潰れることになります

見切りは早い方が、傷口も浅く済むかも知れません

いずれにせよ、あと数年はこの状況が続くと覚悟して、どうすべきかを考えられるのがよいと思います

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2 件のコメント:

  1. 誰かのせいにしても誰も助けてはくれませんね。
    だったらどうするかを考え、自ら決断して行動した人に、神は救いの手を差し伸べてくれます。
    最初から何かをあてにしている人を助けてくれるのは、神のふりをした悪魔です。
    道を誤ってはいけません。
    神が何を望んでいるか考えてみましょう。
    今こそ良心を取り戻し、自分の道を自分で進んで行く時です。
    大変なのはみんな一緒です。
    知恵を出し合って、みんなで今を乗り越えて行きましょう!
    私たちには、それができます。

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  2. ぽいぽいっ!2020年7月19日 15:13

    このまま行けば医療機関で本来なら適切な診療や処置を受けられたであろう患者が溢れかえってしまう。
    その中にはまだ社会で働き社会が必要とするであろう専門技巧に優れた方や薬を貰って飲み続ければまだ健康に働けた人すら私たちは失ってしまうかもしれない。
    救える手を持っている方たちを守らなかったツケがもうそろそろ来るかもしれない。

    というよりもどうするかを考えられるのは
    【個人】【企業、団体】【国】ではそれぞれが決められる限界があり【国】は大まかな枠を決められますが【個人】はそこから出られない場合どうするのか。

    リスクは遅すぎる決定と共に生まれてしまいます。
    一年前医療従事者は妙な肺炎を知っていましたし彼等に戦う意思はもうないでしょう。
    普段通りが続いても彼等は日々の診療診察や手術に処方、ありとあらゆることは
    すべて彼等が請け負っていたのですから代わりがすぐに生まれない以上休めない筈ですし、それに加え今後後遺症のリスクを覚悟し戦わせることはもう医者に死亡宣告をしているようなものです。

    今後医者がいなくなればどうするのか。
    一番大事なものをここまで民衆頼りにしてしまったが故のツケはまた医療を受ける民衆に違う形で必ず回ってきます。

    何が正しいのか、違う恐怖はもう起こり始めているのかもしれません。
    知恵を持っていても本当に恐ろしい後遺症前にお医者さんはもう働きたくないでしょう。命を救える医者は専門知識を持っていましたが、知恵一つで守るにはもう遅いのです。
    私たちは【個人】なのです。
    各機関は決めるも何ももうもがくだけに追い詰められ、決定力を持っていたであろう【国】は見過ごしていた問題から今後生まなくていい死者を出すことになる、連鎖問題の中でも一番深刻なのは金があっても回らない社会です。
    その場合人が何に困るのかまで見ていかなくてはならない。
    相当多くの死者を出すことを事前に頭に入れざるを得ない状況になりつつある。

    誰もやりたがらない仕事を今後誰がやるのか。
    今後健康に対する意識をコロナウイルスだけではないことで変わっていきやすいかもしれません。いざという時の今後の医者の数を知るべきです。

    問題は山積みです。そこに【個人】は必ず巻き込まれます。民衆がそれを知るのに段階的にでもいずれは知ります。
    誰しも血栓の恐怖がありながらも戦い続けたいでしょうか。
    最悪お医者さんの足は誰が守るのでしょうか。
    知恵ですか。減った医者に溜まった手術件数。
    もう違う連鎖は続いている。

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