中国がマスクなどの医療品を買い占める事で、世界中でマスク不足が起こったことは過去にも取り上げたことがあります
その中国では、いま食糧危機が表面化して来ようとしています
以前から当ブログでは何度も取り上げたことではありますが、中国では今年になって様々な災害が続いています
武漢肺炎の発生はもとより、中南部では長江流域を中心に洪水が大発生し、6000戦万人の被災者が出ているとされていますが、それもどこまで数値が正しいかわからないくらい酷い被害が発生しています
逆に東北部では干ばつが発生し、農作物の被害が深刻です
洪水の発生した長江流域というのはお米の産地であり、水田が集まっている所でもあります
お米の生産には大量の水を使うため、長江のような大きな川の流域に、水田が広がっているわけです
それが今回の洪水によって甚大な被害が発生しているはずです
中国共産党は被害を隠して、今年も豊作だと偽っていますが、そんなはずはありえません
どこまで被害が深刻化は正確には分からないのです
中国で稲作農家をしている人たちの見立てでは、今年は半分くらいしか収穫はないのではないかという意見もあります
それは信じられないくらいの被害ですが、その半分の25%ほどの減少だとしても、中国で食糧不足を起こすのに十分な数値です
ここでお米について世界の情勢を少し取り上げてみます
お米は小麦とトウモロコシに並んで、三大穀物とされておりますが、消費はアジア圏でほとんどされており、基本的に各国が自給自足をしている特殊な穀物です
日本人もお米を主食としていますが、自給自足で国内の消費を100%まかなっているとされます
ですのでお米は他の穀物などに比べて、輸出入などの貿易量は少ないのが特徴です
お米の最大の生産国は中国で約2億トン、二位はインドで約1億7千万トン、三位がインドネシアの約8千万トンと続きます
日本のお米の生産量は約800万トンで、世界で見たら生産量は13位になります
実は日本よりパン食のアメリカの方がお米の生産量は多くて、一年で約1千万トンを生産しています
アメリカのお米は日本にも一部入っていますが、おもに南米などに輸出されています
では、お米の輸出量はどうなっているかというと、17年度で一位がインド約13百万トン、二位がタイ約1千万トン、三位がベトナム約7百万トンとなっています
逆に輸入している国で言うと、一位は中国の約6百万トン、二位バングラデシュ約3百万トン、三位インドネシア2百万トンとなっています
https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/syokuryo/180727/attach/re_data3.pdf
中国は世界一位のお米の生産国ですが、消費がまさっているため、同時に世界最大のお米輸入国でもあります
ただ、消費量に占める輸入量はそれほどでもなく、一部を輸入に頼っていると数字から読めます
その中国でお米が不作となると、被害レベルによっては輸入で賄うのは不可能なものとなる恐れがあります
中国国内で生産される2億トンのお米のうち、25%が収穫できなくなったとすると、それは約5千万トンになります
中国で生産されるお米は1億5千万トンとなり、平年の消費量からすれば5千万トン以上が不足する事態が発生します
日本で生産出来るお米全部を輸出しても、とても足りない量です
お米が足りない分を、小麦やトウモロコシで代用すればいいではないかと思いますが、中国では東北部でも干ばつで農作物に被害が出ているため、これらの生産量も今年は減っているはずです
ですので、輸入に頼らざるを得ないでしょうが、中国の巨大な消費量を補うのは難しいでしょう
二番目の消費国のインドにしても、いまだにコロナの被害が拡大しており、さらに北部ではサバクトビバッタが飛来して食物を食い荒らしており、はたして自国分も生産が足りるのか心配なほどです
中国はインド、アメリカ、オーストラリアとも険悪な状態になっているため、これらの穀物生産国が真剣に助けに動くとは思われません
お米については市場が小さいため、国内の消費を賄う分を輸入するのは難しくなってくるでしょう
そうなると、日本のお米が狙われる恐れもあるのです
日本では来月から在留資格のある外国人を再入国できるように規制を緩和するというのとですので、来月はかの国から多く人がやってでしょう
そしてマスクの時のように、日本でも食料の買い占めが起こって、品不足になるものも出てくる恐れがあります
以前にも中国等による食料品の買い占めをさせない法案等が必要だと述べたことがありますが、もう残り時間は少ない可能性があります
はやく手を打っておかないと危機的な状況に見舞われるでしょう
実はお米については中国による買い占め以外にも、ウンカによる害虫被害での不作を懸念しています
取り越し苦労で終わればいいのですが、段々と懸念していたことが現実化してきているのを感じさせます
日本政府も自国民の食の安全を守るために、一生懸命にお仕事していただきたいと念じます
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