2020年6月16日火曜日

共産主義もファシズムも共に社会主義


米国でのデモを過激な方向に扇動しているアンティファという組織について以前に書きました



彼らのなかには「共産主義以外はファシズム」であると主張するものもいます

共産主義とファシズムとは一見対立しあっており、正反対のように考える向きもありますが、基本的にはどちらも社会主義の一面であり、同じ仲間同士の近親憎悪の関係にあります

たとえば日本でも同じマルクス主義の組織である中核派と革マル派があって、どちらも「革命的共産主義者同盟(革共同)」から分派した、主張もほぼ同じな兄弟組織なのですが、互いに犬猿の仲で殺し合いも演じています

このように近い者同士であっても、かえって憎しみを増し、争い合う事が多いのです

ナチスドイツはファシズムとして共産党と敵対して批判しあっていますが、そのどちらも本質的に類似するものなのです

社会主義というのは、より平等な社会を作るために、個人の自由を抑えて、生産手段などを国家が持つことで、国民に平等に富を分配しようとする考えです

平等というと聞こえはいいですが、富を分配するためには、金持ちらからその富を強奪しなければなりません

他人より多くの富を持つことを許さず、国家が巨大な力を持ち、国民は自由をはく奪される抑圧的な社会となります

たとえるなら家畜の社会と言えるでしょう

家畜はどれも平等に食事を与えられ、寝床を与えられます

どの個体も平等に扱われるわけです

しかし、その代わりに小屋の外に出る自由もなく、生殺与奪の権利も管理者に握られます

ある日連れていかれて、屠殺されてしまうかは管理者(国家)次第なのです

あるいは人間でたとえるなら、塀の中の社会と言えるでしょう

刑務所の中では、外で社長をやっていようが有名人であろうが、ホームレスだろうが、一様に同じ扱いを受けます

平等に食べ物を与えられ、作業時間や寝る場所も同じようなところです

お金持ちだからいいものが着れるわけでも、美味しい食事を食べれるわけでもありません

みんな決まった時間に起床して、同じ作りの部屋に住み、同様の作業をこなし、同じ食事を食べ、同じ服を着ます

刑務所の中というのは、まさしく究極の平等な社会が実現したマルクスの理想の社会と言えるでしょう

共産主義の理想を実現していくと、全員を刑務所の中に入れるのと同じ状態にすることになるわけです

ナチスドイツも社会主義を掲げているように、強権的で、国民の自由が奪われていくものでした

ヒトラーは非常事態を宣言して、出版や言論、結社の自由を奪っていきます

プライバシーも失われていき、憲兵が郵便物の内容をチェックし、電話も盗聴し放題でした

これはかつてのソ連でも同様であり、いまの中国共産党下でも同じような事が起こっています

共産主義やファシズムなどの社会主義に対となるのが自由主義と言えるでしょう

なるべく国家の介入を控えて、国民が自由にやって繁栄していく道をとるのが自由主義です

日本はどうかというと、与党の自民党は、党名に自由と入ってはいますが、その政策は社会主義的な側面が強いでしょう

アメリカでは共和党と、民主党がありますが、日本の自民党の政策は米民主党に近いと思います

保守と言っていますが、共和党的な政党ではありません

日本にももっと社会主義に対抗するような自由主義な政党があってもよいかも知れません

あまり左寄りに傾いていると、どんどん国の借金が膨らんでいき、税金も増えていく社会となっていきます

共産主義がプロパガンダとして反ファシストを主張する事もありますが、これは革マル派と中核派との言い争いのようなものだと理解したらよいのではないでしょうか

基本的には同じ路線であり、似ているがゆえに憎しみも強くなっている関係にあります

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5 件のコメント:

  1. >日本はどうかというと、与党の自民党は、党名に自由と入ってはいますが、その政策は社会主義的な側面が強いでしょう

    最近、言葉は隠れ蓑だとつくづく感じます。
    「自衛隊」「人民解放軍」という言葉のなんと巧みなことと思います。

    日本は資本主義国家と教えられてきたけれど、生まれてこのかた付き纏うこの息苦しさはなんだろう?と突き詰めると、それは全て社会主義的なものだったと気付きます。(学校、会社、税金制度等)

    名前、見た目、記号に惑わされぬように…気を付けたいと思います。

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  2. 洪さんのお話とは論点が違いますが、ごく一般論を書かせて下さいませ。

    私が認識している地獄惑星(地球)が普通の惑星になるための第一歩はやはり給料をだれもが一律同じにすることを皆が認めることからだと考えております。

    「私は円盤に乗った」という、題名の本がユニバース出版から1970年代にありまして、ダニエル・フライが著者でした。その中で宇宙人アランはやはり給料に格差のあることは結局、社会不満が起きることを言っておりました。

    ジイザスも言っておりましたね。
    朝から夕方まで働いた者にも昼から夕方まで働いた者にも雇い主は同じ賃金をはらう。朝から働いた者からは当然不満の声がでますが雇い主は私が払うのだ、昼から働いた者はそれまで仕事を探していたのだ、好きにさせてくれ、と一蹴します。

    今もあるかどうか知りませんが山形の方に学校があって、そこは校長も先生も給食のおばさんも同じ給料でしたね。受験勉強はさせない、というキリスト教の学校でした。

    もちろん、そのようなことをしたら、パチンコに明け暮れるだけの人も出てきます。

    共産党がそれをしようとしてできなかったことは常識になっております。

    ケーシーリーディングの中にも自動車組み立てラインて働いている人の給料をもっと多く支給すべきだとの、リーディングもあります。

    しかし、実際問題、天国とよばれる惑星世界は給料が一律で、最終的には貨幣制度を廃しした世界であることは忘れてはならないと考えでおります。

    たぶん、地球人はそのような世界で皆が喜んで作物の収穫などをしているときも、恋愛に明け暮れ、遊び呆けて、死後、地球に転生してきたのだと思います。

    天国は共産党とは根本的に違いますね。
    天国の人は宇宙の法則を知っており、何よりも創造の神を信じてますよね。

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  3. 共産主義や社会主義は「家畜の社会」この例え、分かり易いです。
    現実、私的には「日本第一党桜井誠」を押しています。
    彼はキリスト教に関しては間違った認識を持っていますが、それを除けば日本にとっての護国精神、経済物質生活の面では良い政策を打ち出しています。残念なのは言葉ですかね。でも他と比較すれば現在では一番良いかも知れません。一度、都知事をやって欲しいと思います。

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  4. 先生!本日もわかりやすい説明ありがとうございました。
    社会主義は、理論上では平等で、よく見えますが、恐ろしい闇を持っているのを改めて痛感いたしました。
    前々から先生が仰る成功者には羨望の目を持つことにより、自然に他の者も押し上げることが出来ます。ここに繋がるのですねー。

    後、自民党が、米の民主党に近いという話はビックリ致しました。私はこのブログで米の民主党には失望したのでショックです。
    これから、この目線で自民党を見ると新たな発見があるかもしれませんね。

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  5. 自民党は早く党内の親中派と決別し、新しい日本の為の政党になるべきですね。
    そうなれば都知事選もきちんとした自民党推薦の候補を立てられるでしょうね。
    あっ新しい政党の方が人数が少なかったら💦
    最初は、そうであっても日本国民は必ず真実に目覚め、支持していくと思います!
    共産主義の暴力と嘘の支配体制から目覚めなければなりませんね!

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