人間を抜きにしては国家は考えられません
人間とは何か?という問いが、正しい国家の在り方にも通じていきます
人生を振りかえる時に、大きく分けて三つの段階があると思われます
それは養育期であり、自立期、そして奉仕期です
養育期というのは、まだ自分で生活できないレベルであり、両親や大人の手助けをもって生きている段階です
子どもから学生の期間がそれにあたるでしょう
次に自立期があります
学校を卒業して、自分で仕事をし、独居して暮らす段階です
仕事をすることで報酬を得て、自分の稼いだお金で生活するレベルになる時期が自立期です
さらに人間は自立期の段階を超えて、奉仕期に移行していきます
今までは自分だけの損得や利益のために動いていましたが、ここからは他人や社会のためにも働く段階を指します
たとえば子どもを無償の思いで育てたりとか、会社の部下や後輩を手助けし、彼らの成長を支えるような段階です
直接的に稼いだお金を寄付したり、ボランティア活動に従事する方もいらっしゃるでしょう
そのように自分の事だけでなく、社会のために働くあり方をする段階が奉仕期になります
養育期が愛を頂いている時期であるとすると、奉仕期は自らが愛を与える側、与える愛の立場になっていきます
人間が営む国家の運営や政策についても、この段階に相当するものがあると感じます
多くの国民を国が養ったり、仕事の手配から生活物資などまで、いろんなレベルで国が介入して支援すべきだとする政策もあります
これはおもに共産主義や高福祉社会と呼ばれるものがそうでしょう
国家によって国民の多くが養育される段階にとどめられます
すると自立した精神も育たなくなり、国家に依存する国民が出来ています
そうなると国家は段々と衰退していって、貧しさを全員で共有するようになっていきます
養育期に多くの国民を置いておくのが、共産主義や社会主義、高福祉社会だと言えます
手厚い保護があるといいながら、高い税金もかかって働く意欲がそがれ、国家に依存する国民が増えてきます
そして資本主義、自由主義の国というのは、自立期の国民を多く生み出していくシステムだといえます
倒産や失業の危機もありますが、それゆえに一生懸命に働いたり、顧客へのサービス向上を目指したりして生き残りを頑張ります
自分たちで考えて働き、国家に依存せず自立した国民が増えていきます
すると国は発展していき、豊かになっていきます
しかし、自立期というのは、自分の事を考えるのが中心のため、我欲のために働いたり、欲の強い社会が生まれてくると言う問題もあるでしょう
資本主義社会をみていると、やはりお金儲けに邁進していて、欲の強い国になっていくように見えます
これは人間の発展段階の自立期にも同様な兆候が見られ、自分で生活するようになっても、まだ他人を支援したり、育てる余裕がまだ出てきません
ですが、人間にはこの自立期を過ぎて、さらに奉仕期に進んで行くものです
もちろんうまく移行しない人も多くいますが、人生の真理としては自分の事のみを考える自立期から、奉仕期に移行するのが正しい成長段階であると思います
国家の運営や政策においても、養育期や自立期を超えた、奉仕期のシステムがあってしかるべきものでしょう
まずは自立を目指さないといけませんが、それで終わりではなく、次の奉仕の段階に進んで行かなくてはなりません
十分に仕事が出来るようになれば、今度は他の人の役に立つためにも働く社会になる必要があります
これが資本主義の未来にあるものです
国家は養育期から自立期を過ぎて、奉仕期に移行していかなくてはならないでしょう
多くの人が国家に依存せず、自立して生きていくようにする過程があり、さらに社会や国家の役に立つ奉仕の精神をも持つようになるべきです
たんなる金儲けが称賛されるのではなく、それを世のため、社会のために活かしてこそ、すばらしい人生を生きていると思えるようになるべきです
自立できない自国民が増えるのも問題だが、さらに依存心が強く自立できない人間を多数抱える未成熟な国々がすぐ隣に居続けるの、これなんとかならんのか。
返信削除考えさせられる内容で、素晴らしいと思います☆
返信削除トランプさんはまさに奉仕期の只中にいますね。アメリカで十分富を享受した、だから次はこの国に恩返しをしたいというようなスピーチをされていたのを思い出しました。
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