2020年2月6日木曜日

日本は大不況に突入する


新型肺炎ウイルスの流行によって、中国経済は不況に突入する事を述べましたが、日本もまた大不況に突入すると考えられます



昨年の消費税増税によって、日本経済はかなりの打撃を受けました

これは商業販売額の推移を見てもよく分かります

商業販売額は経済産業省という、お役所が出している月ごとの数値で、国内でどれくらいの物が売れたかを示すものです

これには小売業と卸売業の二つがあって、それを合わせた数値が商業販売額になります

小売というのは、お店などで個人が買いものをする額になります

卸売りというのは、スーパーやコンビニなどの小売店に、品物を卸す販売の事で、こちらの方が海外卸などもあり、小売よりも2倍以上多いです

昨年の消費税が導入された10月を見てみると、前年同月比で卸売業は▲9.5%の減少で、小売業は▲7.0%の減少となっていて、それらの合計の商業販売額は▲8.7%の減少となっています

前年同月比というのは、前の年の同じ月、つまり2018年の10月と比べて、どれくらい上がり下がりがあったかを示します

黒塗りの三角(▲←これ)はマイナスを意味していて、商業販売額はマイナスの8.7%なっており、そうとうな落ち込みを見せています

消費税が導入されたことで落ち込むのは仕方ないとしても、これは相当に酷い落ち込みです

翌月の11月頃から持ち直すかと思えば、そうなっていません

11月を見てみると、前年同月比で卸売業は▲8.4%の減少で、小売業は▲2.1%の減少となっていて、それらの合計の商業販売額は▲6.5%の減少となっています

次に12月の数値は、前年同月比で卸売業は▲6.3%の減少で、小売業は▲2.6%の減少となっていて、それらの合計の商業販売額は▲5.1%の減少となっています(12月は速報値)

消費税が増税されて、日本経済はそうとうな落ち込みを見せている事がわかります

(データは経済産業省の商業動態統計より)

さらに今年に入ってから、ご存知のように中国の武漢市で、新型コロナウイルスが発生し、経済にも打撃を与えています

中国はすでに各都市に新型肺炎が蔓延し、工場も稼働停止が続き、それがいつ終息するか分からない状況です

中国が発表している感染者数は、ほんの氷山の一角であり、実際には相当な数の感染者と死亡者が出ているはずです

そのため各都市を次々と封鎖していっており、経済は麻痺しだしています

日本も中国に経済依存してきたツケで、中国からの製品購入が減ることへの打撃と、中国人観光客を狙っていた分、観光客が激減して、大きな落ち込みとなっています

昨年の消費税増税による大きな打撃と共に、ここへきて中国の没落に、日本も巻き込まれようとしていると言えます

ダブルのショックで、日本経済も大不況に陥りそうな情勢です

この危機を克服するには、以前にあげましたトランポノミクスを参考にするべきでしょう


減税と規制緩和によって、国内経済を成長させ、もう一度、製造業などの産業を日本に呼びもどすのです

法人税と消費税を減税して、景気回復を進めるべきでしょう

そして中国に移転して、産業の空洞化が進んでいたのを止め、もう一度日本に産業を戻していくのです

いま新型コロナウイルスの蔓延で、国同士の人の行き来が制限されています

中国に物が売れなくなったという事はありますが、逆に言うと、今まで中国に製品を卸して、そこで組み立てさせて、アメリカなどに売っていたというやり方をしてたのを見直すタイミングでもあります

製品を中国に作らせるのではなく、出来れば日本に呼び戻して、国内の産業を活性化させる時期にあると思います

中国産の安い商品を買うのではなく、日本産を推奨すべき時なのです

このようにアメリカを見習って、もう一度日本に産業を取り戻し、減税や規制緩和で景気を良くしていくべき時です

そうすれば、日本もこの危機を乗り越えていけるでしょう

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4 件のコメント:

  1. 日本に産業を戻す勇気が経営者にあるのかどうか、問われますね。
    金儲けしか考えない、魂を売ってしまった人には無理だと思います。
    消費者も中国製かどうかを意識しなければいけないなですね。

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  2. 最初の中国製品は、粗悪品だけでした。安価なことを良しとして、
    日本のモノづくりの技術を導入した企業がいたと思います。結果
    技術は盗まれ、コストでは競争できず、日本の中小の会社はどれだけ倒産していったのでしょうか。先鞭をつけた一部の企業のみ膨大な利益を上げ、長者番付に
    名を連ねる方も多くいらっしゃいます。しかし、その陰でどれだけの日本人の
    犠牲があったのでしょうか?日本人を貶めて中国を富ませ、何が大企業というのでしょうか。中国製は安くて品質が良くなったかもしれませんが、物の良し悪しは
    安い高いだけではないはずです。ほんとの日本人なら中国にすり寄ったりしない
    はずだと思います。 

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  3. 日本人にメイドインジャパンを積極的に購入するような運動が今必要だと感じました。短期的な利益を追求するデフレ時代の価値観を経営者も消費者も引きずっていてはこの状況を脱することはできないです。安いものを追求するだけでは中国が抜けても、単にサプライチェーンの入れ替わりで他の途上国が入るだけです。
    さらに良くないことを想定すると、経済界は安易な利益に飛びつき政府はその意向に沿う…、途上国から大量に出稼ぎを募り国内の工場で働かせるようなマネをするんじゃないか…という不安があります。

    高齢化による人手不足という状況で日本政府が打った手は安い外国人労働者を連れてくることでした。人手不足は若者の賃金を上げ、生産性向上のイノベーションを起こしうるチャンスであるとも言われます。それをさせずに経済界の要請で単純労働者を輸入するという安易でリスクのある方法をとった日本政府は、今度はどんなことをしでかしてくれるのか、心配です。

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  4. 私は、かなり昔からお店で商品を買うときは、日本製を探しながら買い物をします!それが日本の為になり、いずれは自分の仕事や生活を支える為だと思っていたからです!
    これからの時代は、一人一人の日本に対する愛が必要だと思います!
    探せばJAPAN製品があります!我々の日本を、一人一人が応援しましょう!

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