2020年7月2日木曜日

日本も香港からの亡命を受け入れるべき


中国共産党は香港の民主化デモを弾圧するため、香港版の国家安全法を定め、昨日1日付けで施行されています



すでに香港では同法案に反対する平和的なデモに参加した若者らが逮捕されるという事態も起きています

また同法案の施行を受けて、香港の政治団体「香港衆志(デモシスト、Demosisto)」から、民主活動家の周庭(アグネス・チョウ、Agnes Chow)氏や黄之鋒(ジョシュア・ウォン、Joshua Wong)氏、、羅冠聰(ネイサン・ロー、Nathan Law)氏、ジェフリー・ゴー(Jeffrey Ngo)氏が脱退し、団体を解散する事を発表しました

四人は今後とも個人として活動する事を伝えています

黄氏はフェイスブックに「当局が私を黙らせ、この地から排除するまで、私の家である香港を守り続ける」と投稿しています

周氏はツイッターで「絶望の中にあっても、いつもお互いのことを想い、私たちはもっと強く生きなければなりません。生きてさえいれば、希望があります。」と日本語でも投稿されています

同法案を受けて、イギリスのボリス・ジョンソン首相は、香港を引き渡した際の中英共同宣言に明らかに違反していると述べ、共同宣言で保証された香港の自由と権利を脅かすものだと批判しています

イギリス政府は、香港が中国に返還される前の1997年以前に生まれた方を対象に、英国民のパスポートを提供し、その約300万人にのぼるかたに対しては、イギリスに5年間滞在でき働く権利を得られるようにするとしています

そしてイギリスで5年後には居住資格を申請することが出来、さらに12か月後にはイギリスの市民権を申請できるとしています

つまり最大300万人の香港人をイギリスは受け入れる用意があると表明しています

アメリカ政府も同法案を受けて、香港への一国二制度は事実上なくなった。いままで香港に優遇していた措置を撤廃していくと述べています

これについては別な記事で書いていますので詳しくはそちらに譲ります

さらにアメリカは、香港人が平和的なデモ活動をして迫害する恐れがあったり、逮捕起訴された人物や、その家族らについて、亡命申請できるようにしました

今回の国家安全法の施行を受けて、政治的な理由で逮捕されそうな方は、アメリカに亡命が出来るという事になります

香港というと多くの日本人は、イギリスから中国に返還された土地としか理解していませんが、日本も関係のある場所です

大東亜戦争当時は、日本が香港にいたイギリスを追い出して、日本が統治していた時期があります

敗戦によってイギリスの植民地に戻ったわけですが、数年の間は日本が統治していた場所でもあります

日本も香港に施行された国家安全法に異を唱えるためにも、香港からの亡命者を受け入れると表明すべきだと思います

香港には日本文化が好きな方もいらっしゃいますから、なかには日本への亡命を望まれる方もいるでしょう

香港の自由を守るという意思表示のためにも、積極的に香港からの亡命は受け入れると政府が正式に表明する事が大切だと思います

また香港版国家安全法には「第三十八條ㅤ不具有香港特別行政區永久性居民身份的人在香港特別行政區以外針對香港特別行政區實施本法規定的犯罪的, 適用本法。」という条文があります

この意味は、香港住民ではない人が香港以外の場所で安全法で言及した罪を犯しても、この安全法によって裁かれるというものです

つまり日本人が日本にいて「香港と中国は違うものだ」と言うだけで、この法律によって処罰の対象となり、最高で終身刑にされるということです

外国に住む外国人まで中国の法律で裁こうという考えをしています

普通の法治国家ならありえないような法律ですが、世界は自分たち(中国共産党)が中心になって動いているとする考えから出てくる発想なのでしょう

香港の自由への道のりは険しいですが、戦いは終わったわけでは無く、まだ続きます

日本もまた英米などと協力し、香港の人々を守るために活躍していただきたいと願います

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2 件のコメント:

  1. 恐怖。

    >つまり日本人が日本にいて「香港と中国は違うものだ」と言うだけで、この法律によって処罰の対象となり、最高で終身刑にされるということです
    >外国に住む外国人まで中国の法律で裁こうという考え

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  2. 例えば、これなんかも危ないかも知れないですね。
    #HongKongerLivesMatter

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