2020年8月16日日曜日

恐慌下で成長するものと衰退するもの


これから世界的に恐慌と呼ばれるような経済状態に陥る可能性があります



すでに旅行、宿泊、飲食業など、売り上げが激減している業界もあるでしょう

あらかじめ警告していましたように、大半の予想に反して残念ながら感染はすぐには収まらず、世界的な広まりを見せ、日本でも自粛が続いて厳しい状況が続いています

今後もすぐには終息せずさらに続いていきますので、他の業界であってもこれから厳しくなっていきます

そこで以前の恐慌時に売り上げを伸ばしていった企業や、逆に落ちていった企業について参考になると思いますので紹介してみます

アメリカの自動車産業は大恐慌前は、フォードが40%のシェアを持ち、クライスラーは創業間もない弱小な存在でした

それが恐慌を乗り越えた40年代には、クライスラーがシェア27%まで躍進し、フォードはシェア19%まで落ちてしまいます

創業してわずか4年後に恐慌を経験したクライスラーは、大幅なコストダウンを迅速に行います

そして自動車を生産する能力を徹底して向上させることに注力します

フォードに比べて1.5倍の生産能力となっていたといわれています

さらに不況期には安い車の需要が高まるという事で、低価格の自動車の製造に集中します

また、こうした恐慌期には経費削減の一環として、研究開発や広告への投資は削減されることも多いですが、クライスラーは積極的に行いました

一方のフォードは恐慌になるとともに研究開発費も削減していき、今までの資源を活用する方向に進みます

そしてフォードは今まで成功していた一車種への資源の集中投下というやり方を継続し、それによって不況下のお客さんが求める物の変化(安価な車等)へ対応する事が出来ませんでした

つまりフォードは、いままでの勝利のやり方に固執して、環境が変化した中でも対応する事が出来なかったといえます

こうした事から、業界の王者だったフォードは、出来てまもないクライスラーにシェアで負けてしまう事になりました

これらの出来事から分かることは、環境が変化した時に、それに対応すべく素早く変化していったものが新しい時代に成功し、旧来のやり方に固執するものは、時代に取り残されていくという事でしょう

ちなみにこのクライスラーも、不況のあおりを受けて2009年に破産申請をしています

やはり継続して変化し続ける事は難しいのでしょう

現代の日本であっても、コロナ禍によって売り上げが激減している所は多数出てきています

今まで成功し儲けていた所であっても、この環境変化によって窮地に立たされていることろは多いはずです

それをただ黙って嵐が過ぎ去るの待っているだけでは、取り残されていくと思います

新しい環境に適応するように、自分を変えていけたものが、新しい時代に繁栄していけるでしょう

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